ビデオ作品を作るためには、撮影から編集まで色々な技術が必要です。後が良くても最初の撮影がきちんとできていなければどうにもなりません。まず、きちんとした構図で撮影することから始めましょう。
きちんとした構図に必要なことのうち、ここでは、構図のタブーということを取り上げてみました。首切り、くし刺し、前詰まり、2分割、などは構図として不自然な印象を受けます。これらについて説明していきましょう。
「首切り」とは、首の位置に水平なモノによって首を切られたようなショットです。
「くし刺し」は、他のモノによって串刺しになったようなショットを言います。
こういったショットは構図として不自然に見えます。

また、物の向いている方向、人の向いている方向を広くします。
やはりうしろが広いと不自然な印象を受けます。

そして、画面を2等分するようなショットも避けましょう。

では、どのように分割するのが理想かというと、下の絵のa:bが(aとbは逆でも可)1:1.618の比率、つまり、おおよそ3:5の比率で撮影するのが最も美しい構図とされています。
これは黄金分割と言われる法則です。説明で分かるとおり、このことは写真にもあてはまります。

何も考えなくても、タブーのない美しい構図で撮影できるように技術をみがきましょう。
なお、このページでは、普通のカメラによる撮影にも生きてきます。
ついでに、どんなフィルムがベストかも紹介しておきましょう。
・風景を撮影するには、色鮮やかなベルビア
・人物を室外で撮影するにはプロビア
・人物を室内で撮影するにはアスティア
・ネガフィルムで色鮮やかに撮影するにはリアラエース
以上は、個人的な好みもあるので、参考までということで。
参考文献 |
・ハイクラス業務用ビデオ入門2制作編(玄光社) |
・ビデオα96年5月号(写真工業出版社) |
 |